青猫文具箱

青猫の好きなもの、行った場所、考えた事の記録。

待てば¥0のピッコマではまって読んでる料理・グルメ漫画。

スマートデバイス向けの漫画アプリ、24時間待てば無料で漫画が読める「待てば¥0」のピッコマにはまっています。だいたい最初の1~3話が無料で、そのあとも一定期間たてばその作品を1話読み進むことができる無料チケットがもらえる仕組み。

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紙でも電子書籍でも、今まで気に入った漫画があれば、シリーズ大人買いして時間をとってまとめ買いが常道だったのですが、そうすると自然「ほぼ確実に面白いと予測がつく既知のシリーズ/作者の作品しか買わない」ということになって、新規開拓と縁遠くなっていた今日この頃。無料で、レコメンド機能でおすすめされる漫画を試し読み感覚でどんどん切り替えてくピッコマが今の自分のニーズにマッチした感があります。どっぷり漫画につかることもないので、隙間時間で楽しめて拘束されないのもいい。…なんて言いつつ、たまにあまりに続きが気になって、チケットを購入して一気読みすることもありますが。

ピッコマで読んでる漫画は、特に続きが気にならないと「ハイ次ー」となって一期一会強めなんですが、その中でも割と料理漫画はあまりはずれなく読めるので継続的に読んでいるのが多いです。ということでピッコマではまって読んでいる料理・グルメ漫画について徒然と雑感めいたもの。

 

夕食一緒にしましょうか?(作家:See-in Park)

長年付き合った恋人と別れたばかりの女性が、レストランで偶然相席することになった男性と「夕食一緒にしましょう」と不思議な関係を築いていくお話。お互いが、その日のメニューから連想するように過去の恋愛について交互に語りあいつつ、関係性が変化して行くようなわかりやすい展開。

恋愛未満?な男女が淡々と過去の恋愛話を振り返りつつ、エピソードにまつわる料理の表現の仕方もあっさり目なんですが、それが今の気分にマッチしまして。メトロノームの規則正しいリズムってつまらないようでずっと聞いていたくなるタイミングがあるんですがそんな感じ。いつかいつの間にか読まなくなる気もするけれど結末まで読み進めてもう読めるエピソードがないことをほんのりとした寂寥感で迎えそうな気もする。

夕食一緒にしましょうか?(See-in Park) | ピッコマ

 

野原ひろし 昼メシの流儀(作家:臼井儀人 塚原洋一)

営業サラリーマンが旨い昼飯を求めてさ迷い歩く。名前で予測とおり、「クレヨンしんちゃん」の父ちゃんこと野原ひろしが主役の公式スピンオフ。

孤独のグルメっぽい感じ?ランチに食べるものについてのチョイスや食べ方のこだわりをモノローグ的にただただ語るお話。オフィス街で昼飯どころがなくて迷ったりとか、普通にチェーン店に入りつつそれでもこだわりチョイスしてみたりだとか、ふふふっと笑いつつ同じ勤め人として共感度高い。お昼ごはんって日常の小さな癒しというか幸せだなぁと再確認しちゃう。

野原ひろし 昼メシの流儀(臼井儀人 塚原洋一) | ピッコマ

 

おもたせしました。(作家:うめ)

手土産、それは最高のグルメ。仕事やプライベートで取引先や友人知人を訪問する際に手土産を持っていくことを生きがいにしている女性が、訪問先の人の「おもたせですが…」とご相伴にあずかる話。で、もぐもぐしている間に訪問先の人々の悩みやら思い出やらを語り合う。

これすごく好き!誰かとおいしいものを共有する、それはつまり時間を共有するということで、そこに流れる空気感というかささやかな救いみたいなものにふわっと癒されます。やー本当に好き。出てくる料理も実際にあるお店の名物料理のテイクアウトなので、「あーいつか買いに行こう」となるのもとても良い。これは電子書籍も別購入したー。

気心知れた友人よりも、一期一会な取引先訪問での「知らぬ仲だから話せる」でふっと心解けるようなエピソードもいい。

おもたせしました。(うめ) | ピッコマ

 

すしいち!(作家:小川悦司)

江戸時代のファーストフード「握り寿司」。義理と人情、旬と粋を大切にする江戸の町で寿司を握り続ける主人公が、ひたすらおいしい江戸前寿司をふるまっていつの間にかトラブルや悩みが解決している話。

こういう雑な感じものすごく好きな瞬間がたまに人生に訪れる。今がまさにそれ。旬てことですね。今ではブルジョア食なお寿司のネタがどんどん出てきておなかがすく。小気味よく「ヘイお寿司!」でトラブル解決する感じ、水戸黄門なんかの時代劇を見ている気分でとても安心して楽しめます。はずれがない、というのかな。

すしいち!(小川悦司) | ピッコマ

 

いぶり暮らし(作家:大島千春)

週に一度のお休みが被る日曜日。頼子と巡は、この一日を贅沢に過ごすため、燻製に挑戦してみるのでした。

前に読もうと思いつつなんとなく機会を逸して今出会った燻製料理漫画!食材の下ごしらえして燻り始めてからの待ち時間が何とも言えずまったりで好き。こういう時間を共有できる誰かがいるのいいなぁと。二人一緒にいるけれど必ずしも同じことをしているわけではなくて、でもやっぱり二人一緒、てものすごく素敵じゃないですか。しかも最後は一緒においしい燻製料理を食べて「んー!おいしい」を共有する。きゅん。

いぶり暮らし(大島千春) | ピッコマ

 

サチのお寺ごはん(作家:かねもりあやみ 久住昌之 青江覚峰)

名前の通りいちいち不幸な臼井幸。仕事で疲れ果ててコンビニご飯ばかりのOLなサチさんが、偶然知り合ったお寺の人々と交流しながら精進料理をいただいたり真似したりして変わっていく話。

これ前に電子書籍で購入した気がするーと思って読み始めたら、中身覚えていなくてでも料理家庭が丁寧に書かれていて新鮮でふむふむとはまった料理漫画(今調べたらkindleセールで購入したまま積読してた)。お寺が舞台なのでうんちくというかそういうのも程よく入ってきて、それがなんとなく心地よい。食べるということは命をいただくということ、「朝ご飯はプロテインとサプリで栄養取れてるよね」な私はそろそろ反省したほうがいい。

サチのお寺ごはん(かねもりあやみ 久住昌之 青江覚峰) | ピッコマ

 

夕餉はギャンブルのあとで(作家:森遊作)

カジノ従業員・ハルイチがバクチで負けた時、勝った時食べるもの。負けてお財布に千円しかない状態で踏み入れた下町の穴場居酒屋で天ぷらに舌鼓を打ったり大一番勝負の直前で縁起物食べたりのアウトロー食漫画。

モノローグ調で目の前のご飯についてひたすら語りつつ、絵面はとにかくおいしそうに食べるハルイチの姿がものすごーく好き。大負け後の晩餐なのに、ふらり立ち寄った一期一会のお店のおいしい料理に「当たりだ!」と心の中で叫ぶところ、なんだか一獲千金ぽさにじんでる。

夕餉はギャンブルのあとで(森遊作) | ピッコマ

 

木崎少年のほろにが喫茶巡礼(作家:左東武之)

落ち着いた「理想の大人」を目指す木崎少年が、実在する喫茶店を巡り歩く、魅惑の喫茶グルメ巡礼記。

お茶珈琲というよりはスイーツ巡りな感じ…?実存する喫茶店の描写が、内装から茶器、もちろん飲み物やスイーツまで綺麗に描かれていて見ているだけで楽しい。木崎少年のお店に対するコメントや人間観察もなんだか微笑ましくもど真ん中をついてくるときもあってニコニコしてくる。行ったことのある喫茶店もあれば名前だけ知っている有名店もあり、木崎少年がおいしそうにケーキをフォークでつついているのを見ると早く行ってみたくなる。かーわいい!!

木崎少年のほろにが喫茶巡礼(左東武之) | ピッコマ

 

ほかにも、今だけ無料のコーナーで、だいたい1巻だけお試し購読ができるやつもちまちま読んでるのですが、日向なつお先生の「飯カレ」とか、小沢真理先生の「銀のスプーン」とか、北駒生先生の「あさめしまえ」あたりも面白かったから何かのタイミングで買おうかなぁ。あと新久千映先生の「ワカコ酒」も見つけたのでこれから読まなきゃ!ワカコ酒は話の長さ的にもイラストのシンプルさ的にもとてもピッコマあってる気がする。スマホで読みたいので文字が多いと難しいのです。

というわけでじわじわとピッコマ楽しんでますよーという話でした。