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青猫文具箱

本と文房具を愛でる日々。

雰囲気読書のススメ。

そういえばやってみたいことがありまして、というより今年の抱負に密かに入れてました、「小川のせせらぎに耳を傾けながら、窓際で、畳の上に体育座りして読書」。

 

なんだかとっても文学少女っぽくないですか。雰囲気文学少女。や、もうそんな年ではないので、雰囲気文学女。たまに幼帰りってしますよね。出来れば読むのは夏目漱石か森鴎外、または三好達治の詩とか。それこそ村上春樹でしょうか。もういっそ、人生で何度か挫折している福沢諭吉の学問のすすめでもいい気がしてきた。

時代に切り離されたような静謐な空間で、さらさらと川の流れる音だけが耳には残って、空調だってきいてないから窓を開けるとちょっとだけ生ぬるい空気の中をさらっと涼しげな風が通りすぎていく、そんな儚げな余韻を楽しみたいなぁとか、都内の満員電車に名も知らぬ誰かを押し込むようにして乗り込んだ春某日。

 

なんだかどさくさに紛れて休暇申請してみたら思いがけず通ったので旅にでてみました。東北某所、海の見える町あたり。

やふー!!

あまりに直前過ぎたのでドタキャンで空いていたらしく、駅近で和室のお宿がとれました。温泉もあるし観光目的でもない1人旅なので、早速温泉に浸かってほかっほかになってから畳の上で寝っ転がって読書。読み進めてはいい感じの陽射しで気持ちがいいし、読み止めてはそれとなく水の音が流れて安らぐし、気がついたらうつらうつらと読書を中断してまどろんだり。旅って新幹線乗ってるだけでも何となく疲れるよね。

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そしてそんなときは、満を持して今回の旅のお供に選んだこの子、タッセルブックマーカーの出番です。幸運のシンボル、クローバーとテントウ虫の刺繍がきゃわーな紐のしおり。

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こうして挟んで、

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閉じます。

最初見たとき、本を立てかけることを前提にしていない作りと、何よりしおりなのに挟みづらそうという致命的な欠点を抱えているタッセルブックマーカーですが、こういう旅先読書で手間ひまとか効率を考えずにいたいときにはすごく良い。かわいさに衝動買いした過去の自分ぐっじょぶ。丁寧に挟まないと所定のページにしおりが挟まってくれないという、面倒くささがかわいすぎて困ります。

そういえば人間て、効率的で合理的なものより、手を煩わせるようなそんな面倒くさいものの方が愛着とか親愛とかわきやすい生き物だったなぁと思い出します。というか人間生きてること自体が効率とか合理的を求めるのは意味がないという哲学的な問いもあることだし、やっぱりかわいさは正義なんだと思います。  

タッセルブックマーカー(ヌバック)【ターコイズ】 GB106 TBL
 

雰囲気文学女的にやってみたいなぁと思う読書シチュエーションは他にもいろいろありまして、冒頭の「小川のせせらぎに耳を傾けながら、窓際で、畳の上に体育座りをして読書」以外では、「旅先の小さな喫茶店でマスターの入れる珈琲の匂いに揺られながら読書」とか、「電車のがたんごとん揺れる振動に身を任せながら、たまには車窓の風景を楽しんで読書」とか、「名も知らぬ川辺で土手に直接座って読書」があります。

だいたいは、本の中身よりシチュエーション重視な雰囲気読書です。

 

本当はとあるiPhoneアプリに影響されて夜のバーでお酒片手に、というのもやってみたい気がしなくもないけれど、バーで読書って見たことがないし、村上春樹の短編小説「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」が手には入らなかったので諦めました。Bar Oasisって、キーアイテムとしての村上春樹の小説もさることながら、話の展開がどことなくハルキスト・・・じゃなかった村上主義的言い回しと展開ですよねぇ。

Bar Oasis

Bar Oasis

  • Corners Studio Ultramarine
  • ゲーム
  • ¥240

それで、お宿の畳の上でのんべんだらりと読書をしながら気がついたんですが、本て、もちろん本の中身に影響を受けることはあるけどそれだけじゃなくて、「読書する」という行為自体が癒されるというか和むというか心が解けるというか、人生には影響しないけど自分に影響するというか、そんなヒーリング効果ってあるもんだなぁと思った5月はじめの日のことでした。

酔っ払ってます。

 

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