青猫文具箱

青猫の好きなもの、行った場所、考えた事の記録。

わかりやすいパワーポイント資料の作り方を改めて考えている(でも難しい)。

最近仕事でパワーポイント資料を大量生産してます。既存の資料をテンプレートとして使い回せたらいいんですが、新規のプロジェクトなのでしゃーない。

自分で作るより、部下が作った資料の手直しがメインなんですが、資料が上がってきた時の「なんかもったいない」「わかりづらい」の感覚を、ちゃんとした修正指示に置き換えられなくて、「あとは私が修正するね。こういうのって説明者の趣味だから」と逃げに走ってます。

でもこれ、部下からすれば何が悪かったのかわからなくて困るよねと。自分も新人の頃、上司に赤ペンで真っ赤に直された資料を見て「私資料作りのセンスないな...」と凹みましたし。単純な誤字脱字レベルはわかっても、フォントはあれで、ここには下線不要、枠で囲まなくていい、みたいな指示になってくると、何が悪いかわからなくて途方にくれる。修正の仕方よりもまず理由を教えて欲しい。

それで一時期、プレゼン上手な人の作ったパワーポイント資料を貰って勉強し、資料作成について参考になりそうな本を読みあさったんですよ。それがほのかな自信となったのかここのところ気に病むこともなかった、のですが。

部下の資料を手直しする機会が増えた最近、また同じようなことをしてます。社内でよく使いまわされている資料を研究したり、パワーポイント資料の本を読んで、わかりやすい資料とはなんぞ?どう修正指示を出せばいいんだ?みたいなことを、上司目線で読むんでます。そうしたら結構「自分もできてないね!そういえば昔上司にいわれたね!」みたいなことも多くて、勉強になるなる。

伝わるデザインの基本 増補改訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール

伝わるデザインの基本 増補改訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール

 

一番読み返すのは、かつて上司からイチオシされた「伝わるデザインの基本」で、これ改訂版が出ていたので電子版で購入したところ「あれこれ部下とも共有した方が良くない?」と気がつき、紙の本で買い直して今部下間で回し読みされているやつ。

1スライドで1メッセージ、みたいな基本もさることながら、1スライドで3色以上は使わないとか、フォントを太字にしてもあまり意味がないので、もともと太字のフォントを使用するとか、目に入ってくるノイズを減らしてないように集中させる、みたいな話は何度読んでもついつい忘れる。読み物ではなくて、項目ごと必要な情報を目次や索引で調べるタイプなので、それも隙間時間にちょこちょこと読めていい感じ。 

一生使える見やすい資料のデザイン入門

一生使える見やすい資料のデザイン入門

 

 同タイプの本で、「一生使える見やすい資料のデザイン入門」も読んだけれど、「伝わるデザインの基本」の方が網羅されていて良いかな。自分が部下にオススメしたいのはそっちだし。でも「一生使える見やすい資料のデザイン入門」の方が、読み物的に読めるので、少し時間をおいて、まとまった時間に通読したいと思ってます。おさらい大事。

テクニックよりは、デザイン寄りの本も読んでいて、「ノンデザイナーズ・デザインブック」と「なるほどデザイン」。 

ノンデザイナーズ・デザインブック [第4版]

ノンデザイナーズ・デザインブック [第4版]

 

「ノンデザイナーズ・ガイドブック」は多分、これからも何度か読み返す。心理法則に踏み込んだデザイン本という感じで、なるほど確かに、が多くてよかった。無意識レベルで使うのは難しいけれど、意識して活用はできるんじゃないかな。

なるほどデザイン

なるほどデザイン

 

「なるほどデザイン」は目で見て楽しいけれど、雑誌のレイアウト的な視点の本だったので、自分の用途には合わなかったかな。でも、この本を読んだ後で雑誌を購入したら、雑誌の中身もさることながら、レイアウトも気にしながら読んでいる自分に気がついたので、プライベートでは役に立った、かも?

ちなみに、「外資系コンサルのスライド作成術」という本も読んだんですが、これは業界の流行?スタンダード?が違いすぎてあまり参考にならなかったです。数字の魅せ方を工夫するのって、自分のところだと「小手先だ」と嫌う人もいるので。

外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック

外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック

 

情報を極限までそぎ落としてシンプルに、というスタンスはわかるけれど、「なんとなく綺麗に説明された感」だけが残りそう。これよりは、本屋さんでパラ見して買わなかったんですが、トヨタのA3一枚でまとめる技術!みたいなやつのほうが自分の業界には合うんだろうなぁ。

そんな感じに本を読みつつ、あとやはりよく使いまわされる資料を集めて研究してみたんですが、自分の感覚に落とし込むだけならまだしも、部下の資料見て「ここがこうだから修正したほうがいい」と自信持って指示できるレベルになるのはなかなか遠い道のりだなと。結局、パワーポイントの資料って、ノイズにならず納得感さえあればいいって気もするしなぁ。

 

この手の本を探しに、最初、本屋のPCジャンルの棚を探したんですが、ソフトの使い方本は多々あれど、デザインや資料作成テクニックの本が見つからなくて困ったんですよ。ビジネス本やデザインのジャンルの棚にあったので、そこでパラ見して良さげな本を買ったんですが。

ソフトの使い方は感覚としてなんとなくわかっても、その先がわからない人って結構多いんじゃない?という気がする。PCジャンルの棚にあってもいいよねこれと思ったり。というか学校で教えて欲しい。