青猫文具箱

青猫の好きなもの、行った場所、考えた事の記録。

泊まれる本屋「BOOK AND BED TOKYO 池袋本店」で寝落ち読書。

不意に取れることになった連休。最初、せっかくだし電車か飛行機に乗って見知らぬ土地に旅行でもしたいなと考えていたのだけれど、ふとphaさんのこの記事を思い出しました。

一人で意味もなくビジネスホテルに泊まるのが好きだ - phaの日記

そうだ別に遠くなくて良い。大して目的とかなくて、ベットに寝そべって読書でもして、そのうち寝ちゃってて、目覚めたらどこまで読んだかわからなくて同じ頁を何回も読む、みたいな。そんなことしてて気がついたら朝になっててほしい。ご飯もキチンとしたレストランじゃなくて良くて、近場のスーパーかコンビニ、ちょっと贅沢するならデパ地下の惣菜とか。

それほど非日常じゃない、日常生活の延長線上のような、そんな中途半端な場所に行きたい。

 

と、思ったので。前からちょっと気になっていた泊まれる本屋「BOOK AND BED TOKYO」の池袋本店に行ってきました。

BOOK AND BED TOKYO

ふかふかなマットレスも無ければ、 低反発の枕も無ければ、 軽く暖かな羽毛の布団も無い。 最高な環境での良い寝心地は、 ここにはありません。 あるのは、 読書をしてたら(マンガでも良いですよ) いつの間にか夜中2時になってて、 もうあとちょっとだけって まぶたが重くてたまんない中も読み続けてたら、 いつの間にか寝てしまった。 そんな、誰もが一度は経験した事があるであろう 最高に幸せな「寝る瞬間」の体験です。

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池袋駅近のビルをエレベーターで上がって8階、お洒落なバーみたいなカウンターで簡単に名前やら連絡先など記入して、館内の説明を受けたら、施設内移動に必要なカードキーが渡されて後は自由。ちなみにクレジットや電子マネーしか使えません。

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ホステルとかカプセルホテルとかのカテゴリで、個室に鍵がかからない簡易宿泊施設です。とりあえず割り当てられた個別ブースに移動して、ロッカーにバックを放り込んだら貴重品だけ持って施設内散策に。

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本屋と言うよりは図書館とか古本屋さんぽい印象。年季の入った本が多めなので。それも味があるなーと。

感覚的には漫画喫茶の延長、かな。最近は寝具にこだわるカプセルホテルも出てきているけれどそんなこともなく、ひたすら、泊まれる本屋、のコンセプトを貫いた雰囲気作りになってる感じです。

本の背表紙眺めて歩きつつ、なんとなく手に取った不動産投資の本をパラ見して、年単位でKindleに積読してる食べ物漫画もつまみ読みして、いまいち読んでもわからない外国語の日本ガイドブックを眺め。時間はいくらでもあるのだしと、哲学者とビジネス書の間に挟まってた「谷川俊太郎のスヌーピーたちの人生案内」を手にして共用スペースのソファーへ。

クッションが置いてあるフラットソファーで、遠慮なく靴を脱いで、壁に背を預けて読書。途中眠くなったらそのままうつらうつら。起きてはまた頁をめくりつつ、たまにスマホでTwitterやInstagramを覗いては(無料WiFiがある)本に視線を戻して、やっぱりうつらうつら。最後の頁まできたら本棚の間を歩いて次の気になるタイトルを手に取り、ソファーにUターン。

 

読んでるものが3冊目に移った辺りでようやく外が暗くなって、どうしようかなご飯買ってこようかな(ブースはダメだけど共用スペースは飲食可)と迷い、でも次に手に取った登山の漫画が楽しくてずるずる3巻まで読んでたら夕食の時間を通り越し、出かけるのも億劫な時間に。

ちょうど共用のシャワーブースが空いていたのでサクッとお湯を使い、今度は割り当てられた個別ブースで読書続き。共有スペースで読んでもいいけどお化粧落とすとなんかなー。男女共用の施設なので少し気になるのですよほら、眉毛ないと…。でも普通に女の人もノーメイク、ルームウェアで共用スペースで本読んでたし、自意識過剰なだけかもー。

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長時間の読書で流石に目が疲れてきて、小休止にイヤホンでネットラジオを聴いてるうち、気がついたら寝てました。寝落ち。

 

で、朝。早朝5時くらい。

誰かが扉から出て行く音で目が覚め、個別ブースから顔を出してみると、共用スペースではすでに何人かが読書してました。すでになのか、昨日からずっとなのかは謎ですが。

自分も音を立てないよう身支度して梯子を降り、顔を洗って共用スペースにて読書再開。誰かのいびきとか、目覚ましのアラームとか、がさごそ寝返り打つ音なんかをBGMに、 寝ぼけ眼でなんとなく続きの読書。

10時のチェックアウトにギリギリまでいると混むよね、ということで9時には個別ブースを片付け、借りたシーツを返却(備え付けの枕と布団にシーツをかけて使うタイプだった)、受付にカードキーを返却して退散。

 

自分はプライバシーとかパーソナルスペース的な意識強めだと思ってたけど、完全個室じゃなくても意外と生活音気にならないのね、というのはちょっとした発見でした。池袋で終電逃した時とかまた使いたいなー。

特にしっかりした目的もなく、東京から移動することもない、施設にこもって読書に耽るだけのショートトリップでしたが、夏休み的には満喫。また平日から仕事頑張ろうと思います。