頭の隅でずっと「あれどこ行ったのかなー?」と思ってた文房具が、出張用のスーツケースから出てきました。これ。
鳥のくちばしのような、ヘラのような薄さですが、カッターなのですよ。「Safety Magic Cutter(セーフティマジックカッター)」。紙一枚分だけ切れる刃がうっすらと出てます。デンマーク製のスクラップ用カッター(サイトが見つからないのだけれどMade in Danmarkって書いてあるので多分)。新聞のスクラップやマステの切り取りに便利に使っていたので、見つかって良かったです。
それで。文具箱(ただの菓子缶)にSafety Magic Cutterを仕舞っているときに、むくむくっと「ぼくのかんがえたさいきょうのふでばこ」がやりたいなと思ったので、おもむろにやります。妄想ふでばこ。あくまで妄想なので、実際の使い勝手や状況を考えてない、好きな文房具語り的なやつです。
えんぴつ&えんぴつケース&消しゴム
ふでばこですしね。えんぴつが入ってないと始まりません。
えんぴつもえんぴつキャップも東京は経堂のハルカゼ舎で購入したものです。日本の文豪のコトバが刻まれた「コトバえんぴつ」で、自分が選んだのは稲垣足穂の「一千一秒物語」から、「ワカラナイノガネウチダトサ」。荻原朔太郎の「青猫」のコトバを刻んだ「わたしはひとつのうたをしってる」が欲しかったんですが、ちょうど自分が訪問したときはなかったんですよねー。かなしい。
HBで、筆圧弱めの自分もしゅるり濃く書けます。使い始めはえんぴつ削りで尖ったのが使いたいけれど、書いてるときはちょっと丸まったぐらいの方が使いやすいなーと思うあれ、何なんでしょう。
最近まで、思考の跡を残すために間違っても消しゴムで消さないのが常だったんですが、先日コクヨ博で見かけた「リサーレ」というプラスチック消しゴムの使い心地が良かったのでちょこちょこ使ってます。軽い力でさらっと消せるのが気に入った。
えんぴつなので、「間違ったってしょうがないんだ」系の文章を書くのに使います。メモ書きとか。あと思考がまとまってないときはえんぴつ使いたい派。多分小学校以降ずっと使ってなかったんですが、文房具の雑学本でえんぴつの歴史を知ってからは愛着が増してまた使うようになったのですよね。
えんぴつ削り
えんぴつは、削らねば使えません。そんなわけでえんぴつ削り。
カール事務器のえんぴつ削り「クルクル」。
自分の中でえんぴつ削りといえばカール事務器で、子供の頃使っていた卓上のえんぴつ削りもカール事務器だったはず。
小型のえんぴつ削りってどれもえんぴつの方を回して削るのが主だと思うんですが、卓上と同じくハンドルの方を回して削れます。回すのがハンドルなので、一周回すごとに持ち替えたりしなくて楽。クルクル回すんですが、安定感あって均等に削れるのも良いです。あと、削れるときの角度もこれぐらいがちょうど良い。カッターで切ると出せない円周だと思うんですよ。不器用なだけかもしれないけれど。
万年筆
えんぴつえんぴつ言ってきましたが、主力の筆記具は万年筆です。
パイロットの万年筆「プレラ 色彩逢い(いろあい)」。ショートサイズの万年筆で、中のインクが見えるスケルトンタイプです。普段使いでどこでも持ち歩いてるので愛着は高いかも。なくしたら多分一週間単位で落ち着かない。

パイロット 万年筆 プレラ色彩逢い FPRN-350R-TBF 細字 透明ブラック
- 出版社/メーカー: ?パイロットコーポレーション
- メディア: オフィス用品
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コンバーター式なので、インク瓶から万年筆にインクを吸入してます。あの時間好き。儀式めいていて、ちょっと心浮き立ちます。この間、ものすごい量書き続ける機会があって、三日連続でインクを吸入する異例の事態(普段の自分比)があったのですが、この儀式がちょっと楽しみでした。
えんぴつは書き直すことが前提ですが、万年筆はえいやっと書ききるイメージです。もう自分の中である程度文章ができてるときや、直さないぞ、という気分の時に使います。
穴開けパンチ&のり
何かメモ書きを紛失しないようにシステム手帳にとじる。ためには穴が必要なので、穴開けパンチです。
すみません嘘です。今プライベートでシステム手帳使う生活してないので、日常であまり使う機会はないんですが、あればあったで便利な穴開けパンチ。しかもこれ、二穴なのにこのコンパクト感。紙を二つ折りにしてぱちんと穴開けします。
ぱちんというかプチっという感覚なのもちょっと楽しい。そして綺麗な円形なんですよ。ポータブルなのに。
経理の人たちが使っている、請求書の端に開けた穴に通す金属棒みたいなやつ(名前分からない)を、自分の家のレシート管理に活用したいなーとの野望を密かに抱いてるんですが、やっぱりあれ一般では販売してないのですかね・・・穴開けパンチとセットで活用したら便利そうだなと。

コクヨ テープのり ドットライナー ロング タ-DM4400-10N
- 出版社/メーカー: コクヨ
- 発売日: 2009/12/25
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これもふでばこに入っているものの定番、のり。コクヨのテープのり「DOT LINNER(ドットライナー)」です。
自分の子供の頃は液体のりかスティックのりかの選択肢くらいしかなかったんですがテープのり!まっすぐ均等に貼れて便利。接着までの時間もかからないし、何より、紙が皺にならなくて仕上がりキレイなのがイケメン過ぎてもだもだする。あとは値段が・・・。
クリップで挟むとかセロテープで貼るとかマステで留めるとかは一時的な行為で、のりで貼るのって、半永久的な行為になるわけですね。後は密閉空間を確保したいときとか(つまり手紙)。その意味でのりってインクで書く筆記具に似てるなと思ってて。慎重に剥がせば復元は可能なものの紙の皺は残ってしまいますし。
そんなわけでのりが登場するシーンって何か作業を終えるタイミングで、小さなセレモニー的に丁寧にやりたいなぁと思うわけです。
カッター
見つけたばかりのミニカッター「Safety Magic Cutter(セーフティマジックカッター)」も、妄想ぶんぼうぐに入れます。
切れる定規クツワでもいいのですが(普段使いそっちだし)ここまでのラインナップがフォルム丸い感じの文房具が多かったので、同じ筆箱に入れるならこっちかなと。どっちも利用イメージは新聞のスクラップです。あと、ミシン目のないノート切り取ったり。
こうして紙面に対して垂直に立ててすーっと引きます。すると一枚だけ切れます。ちょっとカッター圧(という言葉はあるのかな)の加減が下手なのか次の頁切っちゃうこともありますが、基本は一枚だけキレイにはぎ取れます。
購入当時の日記によれば、これ、スウェーデン特殊鋼を使った刃のため1000m以上切ることができるそうです。
妄想ふでばこの完成
そんな感じで完成した「ぼくのさいきょうのふでばこ」がこちらです。
なんて、つくしペンケースの上に載せてはみたものの、凸凹でかさむので実際は収納できません。これ以上に大きなペンケース持ってないしなぁ。実際には、のりと穴開けパンチ的な行為は家でやるので、外に持ち出すのはクリップなんですけれどね。カッターもクツワの定規使う方が多いし。あと、えんぴつの代わりに実際には大人のえんぴつ使ってたりもします。
そんな感じに、妄想ふでばこでした。書くのも選ぶのもちょっと楽しかった。