青猫文具箱

本と文房具を愛でる日々。

神戸手帖に「重版出来」岡部長の手帳っぽさを感じてテンション上がる話。

今期ドラマの「重版出来」、松田奈緒子先生の原作漫画が好きで見ています。週刊コミック誌の編集部を舞台に、新人漫画編集者・心の目線で、漫画家を支える編集の仕事を描く作品。火曜10時の放送に間に合わないことも多いですが、そういうときはインターネット配信「TVer」で見てます。TVer便利。

火曜ドラマ『重版出来!』|TBSテレビ

 

漫画だと1巻「売らん哉!」、ドラマでは2話目「これが僕の仕事だ!幽霊社員の本気の営業!」のエピソードが好きなんです。コミック営業部の覇気がない営業・小泉さんが、心たち同僚や書店員さんのサポートを得て、知名度のない漫画「タンポポ鉄道」を足で売ってヒットさせる話。

やる気のない小泉さんの営業としての成長と、編集部や営業部、書店員さんが一丸となって本を売る展開に、最近涙もろい自分は目を潤ませながら見たわけです。

安野モヨコ先生の「働きマン」を今、読み返す。

営業さんが「本を売る」エピソード、安野モモコ先生「働きマン」の千葉君エピソードにもあってめっちゃ好きなんですが、重版出来の方はより、「チームで売る」感じが強くてそれも良い。

 

それで。重版出来のドラマで、小泉さんの上司・岡部長が手帳を持ち歩いてるんですよ。通称「忍法帳」。岡部長が全国の書店員さんの好みや店舗ごとの売れ筋を長年記録してきた手帳です。

岡部長は自分が入社したときから忍法帖に記録をつけていて、エピソードではこれを元に本のフェアを仕掛けていきます。小泉さんもこの手帳をきっかけに、本を売る楽しさに目覚めていく。

漫画ではこの手帳、アーガイル柄(ひし形模様)のノートで特に心にくるものはなくて(ストーリーが好きすぎて小道具まで目が行かないってのもある)。でもドラマでは、生瀬勝久さん演じる岡部長が、黒っぽい表紙の手帳をめくって色んな書店に電話をかけるシーンが印象に残りまして。あんな風に経験を蓄積させて、時間をかけて作る手帳いいなーと。

 

でも意外とああいう手帳ってないんです。ドラマで新聞記者が持ってそうな、手にすっぽり収まる黒の記者手帳っぽいやつ。似たようなのを見つけても決まってカレンダー付きで、その年が終わると時代遅れ感のあるやつしか見つからない。

モレスキンのソフトカバーがサイズも見た目もぴったりな感じするんですが、モレスキンってシンプルで装飾ない割にやたら「私、モレスキンです」って自己主張激しいじゃないですか。「自分、無名なんで」という無骨な感じがイマイチ足りない(個人的イメージ)。

シンプルで丈夫で携帯しやすいサイズの、でもカレンダーがついていなくて長年使いやすく、それで欲張りにも紙質が良い感じで文字が描きやすい手帳・・・なんて考えているうち、ちょっと前に買ったこの「神戸手帖 備忘録 c5×6」を思い出しまして。

神戸手帖 備忘録 c5×6 | ナガサワ文具センター

岡部長の手帳に比べるとサイズが大きいし、表紙も黒くないんですが(波止場ブルーという色)、用途的にはすごく、岡部長の手帳っぽく使えそう。

神戸手帖

神戸インク物語で有名な「ナガサワ文具センター」で購入したオリジナル手帳です。コンセプトは「手書きで残しておきたい情報を自分流に残す手帳」。うむ、まさに岡部長の手帳っぽさだ。手書きで残しておきたい情報。

自分はNAGASAWA神戸煉瓦倉庫店で購入しました(素敵なお店だった)。

ナガサワ文具センター

表紙のカバー素材「タフネス」は強度の高いビニール素材で、デスクだけでなく外出時の持ち歩きにも安心です。この特徴も岡部長の手帳っぽい(岡部長が、書店員さんとの交流会後、電車の中で書店員さん情報を手帳に書き込むシーンがある)。

Lライティングペーパー使用。万年筆の乗りが良く、キレイにすらすらストレスフリーで書ける紙質で、インクの裏抜けもほとんどありません。頁をパタパタとめくる時気持ちいい。

神戸手帖中

そして個人的に最高に良いな!と思うのがc5×6の罫線。5行が6段として5mm罫になってます。これ、日々の備忘を簡単に書き込むのも向いてるし、小さな情報ブロックを書き込むに向いている。

 

自分は、文具店情報(最寄り駅、営業時間、行った感想)を書いてます。行きたいお店を見つけたときにここに記録して、時間が出来たときはそれを元に回ってます。便利。

神戸手帖中

神戸手帖、購入したときは見た目のクラシカルさが良いなと思ってたんですが(表紙の手触りも好きだし、紙質も好み)、今は「これ岡部長の手帳・・・!」みたいな思い入れの方が高いです。読み返してるときは無駄にテンション上がる。経験が蓄積されてる感。

早く情報で紙面を埋めて、汚れてよれて時間の重みを感じる手帳にしてあげたいな。普通、手帳って1ページ目にインクを乗せる時が一番楽しいと思っていたけれど、これは最後のページを早く埋めたい。そういう楽しさがあります。それでもう書くスペースがなくなっても大切に取っておいて見返すわけです。岡部長が職場のデスクの見えるところに手帳を立てかけてるみたいに。

 

惜しむらくは、ドラマ見て「これ岡部長の手帳っぽい」と思うよりも先に使い始めていたことで、岡部長の手帳のように使い始めの日付が入ってないことですかね。日付入れれば良かったけれどいつから使い始めたんだっけか。不明。

文房具に、ドラマで勝手に思い入れも出来て使うのが今ちょっと楽しい、という話でした。

 

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