青猫文具箱

本と文房具を愛でる日々。

小説家になろうで喫茶店モノを楽しむオススメまとめ。

小説投稿サイトの「小説家になろう」、異世界転生や召喚モノが強いのは知られてますが、実はグルメものもランキング上位によく登場します。書籍化も多いですしねー『居酒屋ぼったくり』『異世界食堂』『居酒屋のぶ』、最近だと『迷宮レストラン』等々。

以前自分もこんなおすすめ記事書いてますし、

小説家になろうで異世界料理&スイーツを楽しむオススメまとめ。

文章から滲む「あーこの人料理好きなんだろうなー」感が楽しい。

居酒屋ラノベ系の書籍化は多いですが、一般文芸(や大人向けラノベ)の傾向見てると、そろそろ喫茶店モノの書籍化ブームがなろうに来ても良いんじゃないかな...!と。なろうで出版社主催のコンテストが開催されると喫茶店モノ(と思しき作品)にコツコツ投票したりしてます。

 

そんなわけで今日は、自分の読んだなろう小説群の中から、喫茶店モノのおすすめ作品をまったり紹介します。あわよくば同じ作品のファンを増やしたい。

題して「小説家になろうで喫茶店モノを楽しむおすすめ8選」。現代物異世界モノ限定せずにアラカルトです。

 

猫の小路カフェ(作者:CHIROLU)

猫の小路カフェ

細い路地のそのまた先、猫しか通らないようなその場所に、日替わりメニューと紅茶がメインのカフェがある。常連客ばかりが集うその店で、今日も『彼女』は食事をする。

ごはんを食べるだけのまったりした話。「美味しい」と書かなくても思わず喉がなっちゃう食べ物描写が秀逸で、たまに凶暴な飯テロになるので空腹時注意。

読み終わると喫茶店行きたくなります。馴染みの個人喫茶店でチャイをいただきたい的な。馴染みの店ないけど。ただ個人的好みとしてはファンタジーと紐付けなくても良かったんじゃないかな...。

 

異世界駅舎の喫茶店(作者:Swind)

異世界駅舎の喫茶店

蒸気機関車の汽笛が鳴り響く駅舎を舞台に、駅長代理兼マスターのタクミと連れ合いのニャーチ、そして駅舎や喫茶店を訪れる人々との交流。

舞台設定の時点でずるいと思ってる。駅舎ですよ駅舎、出会いと別れのターミナル、そこに異世界仕立ての軽食を出す喫茶店があるとか、なにそれ楽しいに決まってる。

メインの視点がタクミさんで、やや俯瞰的というか淡白な感じもあるんですが、エピソードそれぞれがほわっと暖かくなって、良い。読むとシナモンコーヒーが飲みたくてたまらなくなるんですが、結局現実の喫茶店行く頃には忘れる日々。

 

喫茶店という名前の喫茶店(作者:白堕虚)

喫茶店という名前の喫茶店

ゆったり低くジャズの流れる、時の止まったような喫茶店。壁には一枚、ダリの絵の模写。そして、...。喫茶店には様々なお客さんと、それを見守る視線がある。

微妙にあらすじ困るというか下手に書いて雰囲気を損なうのも嫌なので言葉少なめに。短文重ねの独特なリズムで描写されていく世界が静かで奇妙。

各話のタイトル見るとなんとなく想像つくと思うんですが、話毎視点が切り替わりながら話が進展し、小気味よく少しずつ明らかになってく喫茶店内の状況が好み。

 

猫の住処へようこそ(作者:御堂 はなび)

猫の住処へようこそ

アパートが火に包まれ突然住む場所を失った少年が、猫に導かれるように見つけたカフェ「猫の住処」。人間の姿をした猫と、人を馬鹿にする事が得意な店長、そこで柊はバイト見習いとして住み込みで働く事になる。

最初推理系を期待して読み始めたんですが、少しずつ秘密が明らかになっていく系でした。ほのぼの時々切なく、たまにちょっとだけこわい。

少し展開が...と思うところもあるんですが、とにかく人間の姿をした猫たちがキャッキャウフフと可愛いんで、それだけでも和むしいいんです。景品猫しゃん...。

 

カフェ・デ・グラティアのアフタヌーンティー(作者:くろひつじ)

カフェ・デ・グラティアのアフタヌーンティー

イギリスはリヴァプールのカフェにて、ウェイトレスの少女と口髭のマスター、人懐っこい笑顔の溌剌とした老紳士の三人によるアフタヌーンティー。

一部視点切り替わりがちょっと荒っぽい気がするのですが、ウェイトレスのアイリンのあどけない可愛さにほのぼのするし、マスターと老紳士の関係性も過去の日々が伺えてによによする。

アフタヌーンティーの軽食とお茶の描写も、サラリと書いてるようで実際美味しそうだし、軽い口当たりでまったり気分になれて幸せ。

 

珈琲男と紅茶女(作者:miobott)

珈琲男と紅茶女

とある喫茶店での、男と女の別れ話。短編です、さくっと読める。

もうそれ以外の何物でもないのですけれど、その場をつなぐ珈琲の匂いが文間から漂ってきて、うわぁいいなぁ…!と思う。二人の関係性が変わった後、珈琲の感想を共有しようとして気づく空気感に胸がきゅうってくるんですよ。あと後日談もいい。

これまで何度か書いてますが、自分、miobottさんの作品すごく好きで、これが気に入ったのなら他もぜひぜひ。大阪の繁華街を舞台にした恋愛小説の短編シリーズ「北新地の恋」は必見です。

 

カフェ・ペンデュラム(作者:ゆきの鳥)

カフェ・ペンデュラム

小さなカフェ「ペンデュラム」。常連客のコンビと店のマスター達による、ちょっと不思議な三つの物語。常連客コンビのふわふわした会話感が好き。中編?になるのかな、割と短めなので気軽に読めると思います。

するすると読める物語に、不思議な読後感が残る感じ。たまにご都合主義かなー(というより物語に登場人物が動かされてる感)がある気もしましたが、ストレートじゃなくて一捻りある物語が良かった。

あまり語ると面白さが減るタイプだと思うのでここらへんで。

 

異世界茶話〜喫茶専門店「葉揺亭」の日常〜(作者:久良 楠)

異世界茶話 ~喫茶専門店「葉揺亭」の日常~

大陸一の都市ノスカリアにひっそりと存在する「葉揺亭」は、この世界には珍しい喫茶専門店。少しミステリアスなマスターが淹れる絶品のお茶、かわいい店員さんの笑顔を添えてご賞味あれ。

店員アメリアちゃんが可愛い可愛い可愛い。ちょこまかした感じとそれを愛でるマスターの親心にキュンとくる。

グルメものではサブになりがちな「飲み物」がメインで、それだけで目新しいんですが創作として描写されるお茶を想像して読むのが楽しい。紅茶メイン、と思いきや2話目でいきなり珈琲が出てきたのはちょっとだけ裏切られた気分だった!

 

 

いかがでしたでしょうかー。喫茶店モノだったら、異世界ファンタジーが苦手な人もとっつきやすい気がしてるんですがどうですかね。

本当は、とうとう書籍化された『その無限の先へ』について駄々語りしようと思ってたのですが、読み終わってすぐのテンション高いままで書くと脈絡もなく語りそうなので自重して、喫茶店モノ紹介に相成りました。

その無限の先へ (1) (MFブックス)

その無限の先へ (1) (MFブックス)

 

でもいいですよ無限。笑って熱くなれるダンジョンバトルコメディ(という分類になることを書籍化で知った。)

文章読みやすいし、笑える日常パートと熱くなる戦闘パートの緩急差がひっじょーに好みで。練り込まれた設定も、単なるテンプレで終わらせない俺TUEEEや異世界転生ギミックもぞわぞわくる。良い。あとユキ可愛い。

そんな感じで本日の記事は〆です(ラスト喫茶店関係なかった。

 

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