青猫文具箱

青猫の好きなもの、行った場所、考えた事の記録。

読書ブログって難しい。

とある読書ブログの4月。

以前書いた著作権の勉強記事をリライトしました。

著作権上、本のまとめ(引用・要約)をブログに書く時気をつけること。

自分のようにアフィリエイトを導入してないブログだと特に、法律や各種規約を緻密に読み込む機会がなくて、本の扱いに対するさじ加減が危うい気がするな、と。やはり定期的に勉強せねばならない。

それでいろんな読書ブログを勉強がてら巡回して、そのうちに読書ブログってなんぞ、という泥沼にはまったのですね。

 

そもそも読書ブログとは。

読書ブログっていくつかのタイプがあると思うのです。自分の観測範囲でタイプ分けすると、「要約・まとめ」「書評」「読書感想文」「読書案内」の4つに大別出来ちゃうかなと。もう少し詳らかにすると、

  1. 要約・まとめ:あらすじや目次の転載、本文の要約
  2. 書評(ブックレビュー):主に出版されたばかりの本について、客観的に、コンテクスト(本の背景や文脈)を含めて批評
  3. 読書感想文:自分が影響を受けた本について、主観的に、どのような読書体験が得られたのか共有
  4. 読書案内(ブックガイド):自分が面白いと思う本について、主観と客観を交え、どのような魅力や見どころがあるか紹介

なイメージです。

ただ、1.の要約・まとめは権利者の許諾が必要なため、個人ブログが真っ当にやるのは難しいはず。flierやToppointのような会社形態の専門サイトでもないと、権利処理が煩雑でやってられません。

そのため個人の読書ブログでは「引用レベルの部分要約」+2.~4いずれかの合わせ技、が現実的かなと思ったり思わなくなかったり。

 

実は読書ブログです。

インターネットの海の中、数多の読書ブログが存在するわけですが、このブログも実は読書ブログです。上記のタイプ分けで語るなら「読書案内」型の読書ブログ。

深く考察して批評できるような書評能力は持ち合わせていませんし、読書感想文が書きたくなるほど影響を受けるような本がそんな何十冊も出てきたらちょっと困りますし。そしていかに親告罪といえど、ある程度のモラルは持ち合わせてるので、インモラルな要約・まとめをする気までは起きません。

という消極的選択の結果としての「読書案内」ブログです。そしてこんなのとか、

小説家になろうで異世界料理&スイーツを楽しむおすすめ10選+α。

こんなのとか、 

コミックエッセイのオススメ10冊+αを旅と料理(と移住)をテーマにまとめた。

読書案内の記事を書いてきたのですね。

8割ぐらいは自己満足と頭の整理のためで、残り2割ぐらい、もしかしたらこのブログを見に来てくれた方で「あ、これ面白そう」と読者案内されてくれる方がいるんじゃないかなーという希望をこめて。だって好きになった本が売れなくて、しかもシリーズものなのに採算合わないせいで続刊が出ないと、なんとなく悲しいじゃないですか。

…というのは後付けの理由で、別に深く考えなくても、ちょっと背伸びして自分の本棚を誰かに見せるのって楽しくないですか。「ぼくがかんがえたさいきょうの○○」的楽しさ。私も仮想最強の本棚見せびらかしたい。

人間のすべての行動の動機には、見せびらかして他人に認めてもらいたい、自己アピールしたい、という欲求があるそうです。だからそれは自然の摂理。アドラー心理学があんなにも口酸っぱく、他者からの承認を求めるな、というのは、逆に言えばそれだけ他人からの承認は甘美なものなのだと。

 

全部妖怪のせいだ。

そんな感じで考えていたのですが、インターネットの広い海では最近、キンドルセールに合わせて「セール半額中のキンドル本の中からおすすめの○○を紹介!」系記事多いじゃないですか。あと「○○クラスタおすすめのラノベ小説」とかそういうの。

電子書籍派的に、最初の頃はわくわくしてそういうキンドルまとめやオススメ本まとめを見てたんですが、キンドルまとめの8割ぐらいが同じ本をお薦めしてたり(セール対象が限られてるから当たり前だけど)、すでに自分が読んでしまった本だけが並んでたり(興味範囲が近ければこれも当たり前...)、食傷気味というか悲しくなるというか。私がまだ巡り合えていない面白い本どこ!的に。

 

でもそれで気が付いたんです、この食傷感って、きっとこのブログ見た人たちも同じように感じてるんでないかな!と。そういえば最近「キンドルまとめ記事なんて忘れちゃうし読まないよねー」というコメントよく見かける気がする。そりゃそうです、どこの誰ともわからない馬の骨がおすすめする本よりも、アマゾンがおすすめしてくれる本の方がヒット率高いですもの。コンピューターって偉大。私は何をやってるのだろう。

それに気がついてから読書案内の記事を書きづらくなってしまって、文具やライフハック風の記事を書きながらぐるぐるしていた4月だったのです。

もうぜんぶ「しっき―スパム」のせいだ!ひどい!!

 

そして初心に帰れ。

なんとなく小説家になろうのサイトで新規開拓に勤しんで、面白い小説を見つけて誰かにシェアしたい欲がうずうずと湧き上がって、でも「別クラスタっぽい話題でタイムライン汚すのもなぁ」とTwitterでのつぶやきを躊躇したとき、またもや気が付いたのです。「あれ?別にこれ迷惑をかける行為じゃないよな。好きに叫べばいいんじゃね?」と。相手から明言されてない迷惑まで想定して動こうとするなら、むしろ自然環境のためには呼吸を止める必要があります。

そうです、好きなものの世界です。プロではなくて趣味の世界なのです。本気で遊んで本気で疲れる、そんな遊びの世界。誰にも迷惑はかけたくないけれど、好きなものは好きだと叫びたい。

もしかしたら。なんとなく初期の頃の、自分勝手に思うまま好きなだけ叫んでた頃に比べて、ためらいがあったのかもしれません。ありがたくも恐れ多いことに、いろんな方にブログ見ていただけるようになり、ちょっとだけ天狗ってたのかも。見てくれる人がいるのだから、迂闊なことはできないんだぞ、的に。こう、知らない大人たちの前に引き出された猫かぶりの女の子のように背伸びしておすまししてるのやも。

好きに気ままに、読書案内がしたいのです。仮想本棚を見せびらかしたい。例えばこれとかは、

本棚に忍ばせたい、大人の女性向け漫画まとめ。

メジャー&マイナー織り交ぜつつ、表紙イラストのおしゃれ感も考慮しながら、ジャンルの被りも起こらないよう気を付けて配置した、今のところ自分の最強仮想本棚です。でもこれよりもっとスパイスが効いてでも王道で、プロが唸るようなそんな仮想本棚を作りたい。

 

というわけで、これからも好き勝手に仮想最強の本棚な読書案内をするブログでありたいな、という決意も新たに、この記事を不運にも見てしまった読書系ブロガーの方々が、つられたように「面白い読書ブログってどんなものだろう?」とぐるぐる頭悩ませるようになったら、ちょっとだけSっ気の滲む三森的に楽しい展開だなぁと思う話でした。

ひろいこころで\(^o^)/

 

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