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青猫文具箱

本と文房具を愛でる日々。

ゆるふわ会社員のビジネス心理学12選(対上司編)。

明るく楽しいビジネスライフを送りたいゆるふわ会社員向けビジネス心理学について考えてみました。たまに心理学じゃないのも混じってるけれど、それを並列するのもゆるふわならでは(ゆるふわの汎用性)。

上司と決定的な亀裂を生みたくないあなたに贈る、ゆるふわビジネスライフハック風な処世術12選です。とある上司とゆるふわ部下の用例付き。

 

基本の5TIPS

会社員の基本といえば「ホウレンソウ」。デジタル化によってホウ(報告)とレン(連絡)はグループウェアでささっと済ませるのが当たり前の会社も多いのではないでしょうか。それでもソウ(相談)だけは、対面が一番効率的な場面も多いですよね。という基本の5TIPSです。

 

ザイアンスの法則(単純接触効果)

接触する回数が増えると相手への好感度は上がります。店頭で、CMで聞いたことのある商品を思わず買っちゃうのがそれですね。過剰が過ぎると逆効果もあり得るので、適量を守って。

恋愛SLG的には、毎日の攻略対象日参でチリツモに好感度が上がるような感じです。そんなわけで自分は、乙女ゲーで毎朝攻略対象に挨拶回りするのと同じ要領で、上司への挨拶は欠かしません。

 

プリフレーム

相談前にこれから話す内容の意味を伝えておくという基本中の基本なTIPS。最初からフレーミング、つまり枠にはめて話すことで、焦点が明らかになりやすいですし、会話の主導権を握ることができます。

新聞のトップ記事と社会面では内容の軽重が違うように、政治では重点方針が設定されるように、人間ってポイントを解説してもらわないと話に集中できないものです。

部下:繁忙期を迎えるにあたり、事前に課内の連携が重要であると考えております。

上司:うむ。

部下:それで今度有志で懇親会を予定しておりまして...ボスにもご参加をと(金ヅル的に。)

 

ホールパート法

まず全体/ポイント(WHOLE)を伝えてから、話の枝葉/部分(PART)を説明する話法。鳥の目から虫の目へ、とも言い換えられますね。上司のポジションや性格によっては枝葉部分は割と割愛しても良くて、ここら辺は上司部下の信頼関係(ラポール)がどれだけ築かれてるか、かなー。

部下:遅刻しました申し訳ありません。その要因は3つあるのですが説明させていただいて良いでしょうか。

上司:もういいからさっさと仕事始めなさい(呆れ)。

 

PREP法(プレップ法)

自分の主張を伝えやすくするための話法です。順番としては「主張(Point)→ 理由(Reason)→ 具体例(Example)→ 主張(Point)」。ブログなどの文章術でもPREP順で書くと意図が伝わりやすいですね。

物事を忘れやすい上に頭の整理が苦手なのは上司も同じなので、最初と最後にポイントを持ってきて、まとめてあげるのが優しさというものです。

部下:新しいコピー機が必要です。今のコピー機が不調で毎週のように業者を呼んでいて、大量に印刷するとほぼ確実に紙が詰まります。この間は重要会議前にコピー機で紙詰まりになり、資料の紙配布ができませんでした。早急に新しいコピー機の導入が必要です。

 

アズ・イフ・フレーム

仮定形「もし〜だったら?」で質問することで、相手の焦点を探りつつ、可能性として起こり得ることの対処を模索する方法。NLP神経言語プログラミング)では相手の色眼鏡を外させるテクニックの一つですが、上司部下関係的には、上司が想定していないリスクをそれとなく指摘したり、指示が曖昧な部分の具体化に使いましょう。

上司:君、これをB社の山田さんに届けてきてくれ。

部下:もし山田様が不在であれば、受付に言伝して渡しても大丈夫ですか。

上司:あー...○○企画の件だから、直接渡してほしいんだよな。 

 

応用の4TIPS

基本の5TIPSだけで上司部下関係が上手くいったらむしろ奇跡ですよね。優柔不断で決断してくれない上司も、とにかく上の意向を気にするだけの上司も、何でもかんでも自分でやりたい上司もいます。会社によってそこは十人十色。それでもゆるふわ会社員生活を維持するための4TIPSです。

 

アンカリング

最初に提示された情報・条件が頭に残り、その後の判断に影響を与えることをいいます。プリフレームをより恣意的に行うことで、最初からフレームを自分(部下)が望む方向に誘導するわけですね。

具体的にいうなら、なんでも自分でやりたがる上司や心配性な上司には、「やるかどうか」を相談せず、「やり方の手順」を相談すると、余計な手間暇ストレスが回避できて便利です。

部下:申し訳ありません、B社に受注のシステムでトラブルがありました。お詫びの菓子折りを煎餅にするか饅頭にするか迷ってまして、私としてはB社の社長がお好きな饅頭がいいか考えてるのですが。

上司:確かに饅頭で良いが...(ちょっと不満顔)。

 

ピア・プレッシャー

仲間からの圧力、要は同調圧力のこと。人は通常、仲間内で疎外感を味わいたくないと、 周りからどう見られているか気にします。他人の行動を基準にして物事を決定する人は少なくないですもの。

自分で判断するのを嫌う上司に対しては特に「前回の対応は○○でした」「これが一般的な分析です」と同調圧力を具現化し、判断の基準となる情報をインプットするのが有効です。社会的証明の原理ともいいますね。

上司:忘年会の予算、かかりすぎじゃないのか。

部下:毎年同じ予算でやってますし、去年みんな口を揃えて「来年もこんな忘年会がしたいね」といってたじゃないですか。

空気の読みすぎによる思考停止は良くないですが、プロセスのショートカットは時に有効なので、必要悪ってやつです。

 

ミステイク・オン・パーパス

わざと事実と異なることをいって相手に修正させ、誘導するテクニック。

部下:昨日先輩から、終電間際まで企画書を確認されてたと聞きました。私の企画書ですよね?恐れ入ります!

上司:あ、ああ...(忘れてた。汗)

みたいな使い方をします。謙遜的な感じで、少し演技力が必要かも。

上司自らに訂正させることで、負い目を感じてもらう/そのポイントに問題意識を持ってもらうことが可能です。人が多い場で「あえてミス」して訂正させることで、上司を持ち上げつつ皆の意識を惹きつけることもできます。個人的に好きな手法。自分の信用も下がるので、多用は厳禁。

 

オーバーステート

わざと大げさな数字・提案を示すことで、上司に「いや、そこまでじゃなくて」と反論させ、具体的な条件を引き出すテクニックです。優柔不断な上司には特に有効かと。

上司:次の発注はいつもより多くしてくれ(うーん、20か30増やして...)

部下:これまで50でしたし、150ぐらいまで増やしますか?

上司:流石にそれは多い。...うん、75でやってくれ。

ここから転じて「あー上司も決定しずらいだろうなぁ」という案件は、極端な選択肢を上下に用意して中間を選ばせる、つまり松竹梅の法則を発動させることもあります。決断するのは上司の仕事でも、選択肢を提示するのは部下の仕事で良いじゃないですか。

 

とっさの3TIPS

ここまで紹介してきたテクニックを意識無意識に使ってる方は多いと思います。みんなきっと最小努力の最大効果でいきたいですもの。最後は、どちらかというと平時より有事対応。緊急時においてゆるふわ会社員はどう処世術を発揮するか、というTIPS。

 

ショック・ドクトリン 

惨事便乗型資本主義(あれ、政治学用語だっけ?)。ナオミ・クラインが自著で「真の変革は、危機状況によってのみ可能となる」と述べた通り、変革は危機的状況でなされるもの。要は火事場泥棒的に便乗するってことです。

あまりの忙しさで上司がパニクってる時、誠実な部下の顔をしながら乗っかって、慣習に風穴をあける(無効化する)/権限を移す/恩を高く売るテクニックです。

部下:ボスお忙しそうですし、この案件はこれまで何回もボスに指導いただいて対処してますので、私でも対応可能ですが...。

上司:あー悪いな頼むよ。信頼してる。

一度慣習に前例という穴を開けると、あとは穴を大きくするだけですし楽チン。コツは、必ず「形だけ上司の了解を得ること」。そうしないと本当にただの火事場泥棒です。

 

DTR法

「Disrupt」→「Then」→「Reframe」 の頭文字。つまり最初に相手を混乱させるようなわかりづらい説明をして、それから理解しやすい表現に言い換えて説得する技術。 

トラブルは大きくなる前に上司にあげるのがホウレンソウの鉄則で、「ヒヤリハットだと思って部下の報告を聞いていたら、実は損失ありの重大事だった!」みたいなことは、必要以上に上司の怒りを買うだけです。

DTRな説明で、普段冷静な部下が動転して見えれば「それだけの重大事か」と上司も身構えるし、注意を引くことが可能なので、相手のハードルを上げずにミスが報告できます。

部下:C社はうちの古くからの顧客ですよね。なんてことをしてしまったんでしょう。もう取り返しがつかないかも。慌ててFAXしたのが間違いだったのかもしれません。ああ...。

上司:落ち着け、一体どうしたんだ。

部下:C社に送る請求書、C社の社名間違えてました。

上司:なんだそんなことか。

 

カチッサー効果

人に何かを頼む時に単に「〜してもらえますか?」と言うよりも「○○なので、〜してもらえますか?」と理由をつけると承諾されやすいというもの。「お金をください」より「お腹がすいてるのでお金をください」の方が、なんとなくお金、渡したくなりません?元になった実験の心理学者の名前から、エレン・ランガーの循環論法とも呼ばれます。

まともな論拠になっていなくても、人は理由をつけられるとなんとなく納得してしまう生き物です。意味が見出せない筋悪案件であっても「やるきっかけ」スイッチを提供できるのがゆるふわ会社員です。

部下:隣の部がうちの会議室を使いそうです。会議室を貸してもいいですか?

上司:ん?ああ、別に構わない。

  

こんな感じでお送りしました、ゆるふわ会社員の処世術的、上司に相談するのに役立つビジネス心理学。お楽しみいただけたでしょうか。

悪用厳禁...というか「こういう処世術的テクニックに当てはまるビジネス心理学用語何かないかな」と逆張りで調べながら書いた結果、微妙に用語の意味と内容があってない可能性ありますが悪しからず。そこもゆるふわです。

 

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