青猫文具箱

本と文房具を愛でる日々。

なろう書籍化で、紙書籍も電子書籍も購入した思い入れ作品ラインナップ!

小説家になろう書籍化作の電子書籍版も買うという思い入れ

いっとき、自分が追っかけてた作家さんが立て続けに書籍化デビューして、本を前に祝杯をあげ、電子書籍化すればそれも買ってにまにま読む日々を過ごしていたのですが、それもなんとなく一段落しーの。とてもさびしい。

なろうで小説を楽しむ醍醐味って、ランキングに載らないうちからなろう内サーフィンで新しい小説を探し、誰よりも早くお気に入り登録してランキングに押し上げ、それが書籍化することです。自分の場合ですが。

もちろんそこに至る前には、エタったり、エタったり、エタったりするわけですが、それすらも静かに連載再開を待ちーの。

ときおりエタったと見せかけて書籍化デビューのために作品仕上げてました報告が割烹(作者さんによる活動報告)にあがって小躍りすることもありますしね!秋月アスカせんせーの「異世界出戻り奮闘記」とか、みかみてれんせんせーのイサギとか乙女つらたんとか。

 

そんなわけでここらへんで、小説家になろうサイトから書籍化して紙書籍も電子書籍も購入したお気に入り作品ラインナップしてきます。思い入れが強すぎて、一般的なおすすめ作品か謎なあたりがポイント。

 

春日坂高校漫画研究部(作者: あずまの章)

ときめけば、ときめくとき、ときめかれ。

春日坂高校漫画研究部 第1号 弱小文化部に幸あれ! (角川ビーンズ文庫)

春日坂高校漫画研究部 第1号 弱小文化部に幸あれ! (角川ビーンズ文庫)

 

漫画研究部に所属する、恋もオシャレも無関心の二次元大好きっ子な主人公が、突然現れたリア充ボーイズに振り回される話。

なんか表紙とあらすじのせいで今少女小説界では流行の逆ハー的様相を呈してますが、いやいやこれは部活青春ものです。修羅場(入稿〆)を乗り越えたり、部活消滅の危機に文化部共々立ち向かったり。

主人公リホコちゃんは、必死さと地味系女子特有の斜め下目線が可愛かったり、吹っ切れると不良相手に他の不良をけしかけたりする気風の良さが素敵。ジャンル分けすると定番の「鈍感系主人公」ですが、ちょっと鈍感成分が間違ってる。

主人公カップル(たぶん) の初々しさが2周回って王道っぽいのもなんか好きです。文学少女と爽やかスポーツ少年。胸キュン必至のドタバタ青春ラブコメディです。あと「残念なイケメン」の後輩・五味くんが定期的に「※ただしイケメンに限る。」力を発揮しているのがツボ。

 

勇者イサギの魔王譚(作者: みかみてれん)

「小説家になろう」的王道ど真ん中で、匠の技も光る異世界冒険譚といえば、 

勇者イサギの魔王譚1 夢の始まりを始めるために

勇者イサギの魔王譚1 夢の始まりを始めるために

 

「小説家になろうといえば、王道設定をアウトローにチーレムするのが定番」の、ど真ん中ストレートを突いた小説がこちら。召喚勇者な少年が、20年後の世界に魔王候補として再召喚、初恋の少女に会いたい一心でゼロスタートを切る冒険譚。

WEB版からの設定変更多めで、具体的には主人公弱くなってます。中二病度も上がってる。なのに、そのギャップが却って、ピンチにおける主人公の格好良さを際立たせ、熱さの温度を上げてます。やっぱり勇者は弱いから勇者たり得るのだと再認識。最初から強くてもねー。

あと、プロローグとラストの魅せ方がずるい!否が応にも盛り上がった直後に過去話挿入とか「泣くよね?切ないよね?」と強制されてるみたいで本当に卑怯だと思う。もちろん泣きます。WEB版も面白かったのに、書籍版は「一冊の本」前提に練り直され、とても読み易くなった感じで、「WEB小説の書籍化」手法的にも匠の技が光ってて好き。

 

ちなみにみかみてれんせんせーといえば、バーチャルな乙女ゲーの中で、ドキドキメーターが振り切れると死んでバラエティ豊かな葬式シーンが展開される葬式ゲーを書いた「恋をしたら死ぬとか、つらたんです!」も好きでKindle化されたらこれも買う。

恋をしたら死ぬとか、つらたんです!

恋をしたら死ぬとか、つらたんです!

 

 

しにこん! ―死と婚活の巫女は理想の勇者とゴールインしたい―(作者: ぶんが秀徳)

異色に王道な超A級のB級ファンタジー開幕。

しにこん!1 ―死と婚活の巫女は理想の勇者とゴールインしたい―

しにこん!1 ―死と婚活の巫女は理想の勇者とゴールインしたい―

 

小説家になろう系といえば、王道設定をアウトローにチーレムする(俺TUEEE的に最強主人公かつ、複数の女性陣がちやほやされるハーレム展開)のが定番。

しにこん!はあえて「神話が息づく世界で勇者と巫女の世直し旅」と言う王道ファンタジーな設定に、主人公の巫女だけライトノベル世界に生きてます的ぶっ飛び具合を召喚した、王道なようで横道な、でも結末から見るとやっぱり王道だった!が大変素敵ギミックな物語。主人公の内面世界だけ端折ったら王道だし、端折らずとも大局的に見ると王道になってしまうという騙し絵みたいなあらすじ設定。それもこれも、巫女マリアベルの見た目完璧巫女なのに中身は婚活にがっつく変態ででも聖性溢れる良い子っぷりがなし得る技です。

ウェブ版から展開や人物の登場タイミングが大きく変わってますが、面白さが何も変わらないのもすごい。キャラ小説の新時代を見た感。

 

メイデーア魔王転生記 ―俺たちの魔王はこれからだ。―(作者: かっぱ同盟)

設定練り込み系ファンタジースキーの鞄に捻じ込みたい。

メイデーア魔王転生記 ―俺たちの魔王はこれからだ。― (富士見ファンタジア文庫)

メイデーア魔王転生記 ―俺たちの魔王はこれからだ。― (富士見ファンタジア文庫)

 

かつて異世界で魔王をやってた三人が、因縁の勇者に殺されつつも、転生して巡り会って転生して再会して前世の後始末に奔走する「さあ、伝説の三魔王の戦いはこれからだ!!」

おおおお!!これは面白い!

ライトノベル系ファンタジーでは王道の、キャラで推すタイプの小説かと思いきや、ガンガン伏線張ってーの、パカパカ設定持ちこんでーの、の設定を練り込んで謎を小出しにしていくタイプの小説でした。とても好み!久々当たり!

問題はこれが山の頂上なのか、登り始めての5合目なのか、です。主人公三人に愛着が出て来たところでの、起承「転」結、秘密の暴露と叩き付けられる絶望、そこから立ち上がって・・・!!という非常に次巻期待な終わり方。ここから更に盛り上げてくのは中々にアグレッシブな気もするけれど、でも期待。名作、だと良いなぁ!!

 

リングリング(作者:三国司)

物理的すれ違いラブ以外の何物でもない。

リングリング 英雄騎士と異世界の乙女 (一迅社文庫アイリス)

リングリング 英雄騎士と異世界の乙女 (一迅社文庫アイリス)

 

異世界から逆トリップしてきた騎士を少しの間世話したら、今度は自分が彼の異世界にトリップ。ひとまずどうにかこうにか彼に会おうとするが、彼は早々会えもしないような英雄になっていて!?、な両思い物理的すれ違いラブ。

ヒーローが一途にヒロインラブで、彼女からもらった服を洗わずに金庫に保管してるくらいなのに、ヒロインが「就職口失うぐらいなら彼に会わなくとも...」と割り切っちゃうあたりに、就職氷河期の悲哀を見ました。恋愛<生活なんですねわかります。

精神的にはベクトルお互いを向いてるのに、どうにかこうにか再会しようと考えた作戦が悉く裏目に出ての物理的すれ違いっぷりがツボ。そうそう、ネットも携帯もないのに最近の異世界ファンタジーって、すれ違わなさすぎましたよねこれが普通です!

 

ときメロっ! 異世界でバンドと勇者はじめました!?(作者: 藤並みなと)

混ぜるな危険で斬新な化学反応を起こした乙女ゲー世界トリップTSモノ。

ときメロっ! 異世界でバンドと勇者はじめました!? (角川ビーンズ文庫)

ときメロっ! 異世界でバンドと勇者はじめました!? (角川ビーンズ文庫)

 

一言で言うと乙女ゲー世界トリップ+TSモノ。設定の妙でひっじょーに楽しかったです。

だって、最初は男→女の性転換というギミックはありつつも、ライバルありのバンド青春もので、ステージでいい感じに連帯感高まった翌日に新宿駅が迷宮ダンジョンでRPG化するんですよ。なぜ混ぜた。あまりの急展開ぶりに、むしろ違和感が仕事しません。

しかも主人公和希がどう考えてもフツーの男の子で、トリップで外身女の子になっても口調も態度も変わらないため、文章中心の小説だと正直ボーイズラ(自粛)。ええと、乙女ゲームなお約束を踏襲しつつ、攻略対象のイケメンたちから口説かれても、和希が「はいはいイケメンイケメン」「すげー薔薇しょってやがる」「リア充が。ケッ」みたいな傍観者目線なので、乙女ゲーあるある的にも楽しめます。 

 

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