青猫文具箱

青猫の好きなもの、行った場所、考えた事の記録。

最近の電子書籍オススメ(ビジネス書編)を大プッシュしてみた!

少女小説の方は全力で趣味に走りましたが、こちらはちょっと真面目にいろんな方向性からピックアップするビジネス書です。題して、ニコニコカドカワ祭りの半額セールを活用して電子書籍を買うなら何がオススメかビジネス書編!

【追記10/13】注:ニコニコカドカワ祭りは既に終了してます。 

 

ツカむ!話術(作者: パトリック・ハーラン)

司会はなぜ、講演者の経歴を紹介するのか?

ツカむ!話術 (角川oneテーマ21)

ツカむ!話術 (角川oneテーマ21)

 

要は「学歴社会はもはや時代遅れ(29歳フリーター)」の発言を、世間やあなたは信頼するか、という話。

アリストテレスの『弁論術』から、 抽象的な「エトス(人柄)を高めて、パトス(感情)を煽り、ロゴス(言論)で武装する」を、豊富な例示で噛み砕いて説明していて、理解しやすく実践しやすい。「言葉としては知ってるけど・・・」な概念を、ここまで上手く実践化させてる本、実は初めて読みました。するっと読めて面白いのに、ノウハウと事例がギュッと詰まっていて、これは積読してちゃもったいなかった。

謙遜自慢でエトス度を上げる、Talking Pointを上手くフレーミング、ディベートやスピーチは「見た目」で決まる、など「!」なノウハウが多く、単に「芸人的な話術」を想像して読むと、そのロゴス的でパトスなストーリー展開に目から鱗がポロポロ落ちます。

 

思考を広げる まとめる 深める技術(作者: 太田薫正)

これから卒論を書こうとする過去の自分に渡してあげたい。

思考を広げる まとめる 深める技術 (中経出版)

思考を広げる まとめる 深める技術 (中経出版)

 

"一から理論を組み立てる"経験を初めてする時、側にあってほしかった本です。卒論の書き方に迷える学生さん用に、大学の生協へそっと忍ばせておきたい本。定評のあるマッキンゼー印、事例交えてビックリするほど平易で丁寧に書かれてます。

卒論とか、新規開拓型プロジェクトの企画書とか、最初に何をするべきか、迷いませんでしたか。"人が作った文章を組み直し・更新する"経験は日常的にあっても、"一から理論を組み立てる"経験って中々ないものです。

まず何をやって、どう削ぎ落として組み立てて、それを他人から見ても穴がない形に纏め上げるか。本から引用すれば「拡散=広げる力、集約=まとめる力、検証=深める力」の三段階での思考力の鍛え方。こうした思考力って、フレームワークとか仮説力とかより前に鍛える必要がある、基礎体力だと感じます。

 

寝る前に読むだけでイヤな気持ちが消える心の法則26(作者: 中村将)

心理学を専門用語なしにエッセンスだけ抜き出して書くとこの本になります。

寝る前に読むだけでイヤな気持ちが消える心の法則26 (中経出版)

寝る前に読むだけでイヤな気持ちが消える心の法則26 (中経出版)

 

噛み砕いた説明と比喩が読みやすくも、「あれ?」とデジャヴュを感じてアドラー心理学やNLP系の本を読み返したら、近しい理論が随所に。でもこっちの本が断然読みやすく沁みやすい。欲しいのは理論ではなく解決策、ですしね。

週間子供ニュースで「わかりやすい説明」という新機軸を生み出したジャーナリスト、池上彰氏。あの人が心理学を勉強してわかりやすい説明をしたらこんな本になるのかな、と思いました。

他人は変えることはできない、自分が変わるのは難しい、でも物の見方に「気づき」を得て、ちょっと心の緊張を緩める位なら案外容易なものです。ちょっとだけ苦々しい日常を楽しくするための「気づき」の科学、かもです。

 

頭がよくなる「図解思考」の技術(作者: 永田豊志)

右脳(図)の記憶能力は左脳(テキスト)の約100万倍以上。 

[カラー改訂版]頭がよくなる「図解思考」の技術 (中経出版)

[カラー改訂版]頭がよくなる「図解思考」の技術 (中経出版)

 

コンサルタントの説くのビジネスモデルやフレームワークに憧れつつも挫折した人にそっと差し入れたい図解思考の本。

シンプルな「四角形と矢印」の基本の形をベースに、パターンと使用場面を増やしていく構成。理論→基本→応用→実践と段階を踏んでいて、図も豊富なので取っ付きやすい。

「複雑なことを複雑にしか伝えられないのは本質を理解していない証拠」と言い切る通り、図解だけでなく説明の文章もシンプルでスルッと読めます。

右脳(非言語)の記憶能力は左脳(言語)の約100万倍以上、なんて情報もあるので、図解思考・フレームワークに興味がある、以外でも、記憶術に興味がある人に一読の価値あり。

 

★★★

最後は、ビジネス書?・・・ではなくコミックエッセーですが、外側にいる人にとってはよくわからないロジックで動く外資系という職場についてコミカルに描いたこちらもとても面白し。知らない世界を知る、それだけでも意味はあると思うのです。

 

外資系はつらいよ(作者: ずんずん)

ロジカル、シニカル、クリティカル!

外資系はつらいよ (中経☆コミックス)

外資系はつらいよ (中経☆コミックス)

 

外資系のイメージそのままで、「あ、こんな感じですよねやっぱり!」というポンと手を打つ納得感。タイム・イズ・マネー。ロジカル、シニカル、クリティカル的な。

可愛いイラストとボケツッコミに、頁を捲る手も軽快。新しい情報やバリューはないけれども、想像していた通りの外資系が展開されてて何だか安心、楽しかったです。
内容が薄い、じゃなかった短いのもきっと、「プレゼンはシンプルがベスト!」を体現したんだと思います。ほら、外資系魂的に

 

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